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広島県東広島市の瀬戸内海に面する安芸津。日本郊外の社会問題でもみられる盛衰を、外の目線から豊かさとは何か?を捉える展示会のアートディレクションをつとめた。 世界各国を旅しながら絵画を描くBarbora氏。今まで作成した作品に加え、安芸津で三日間滞在して得たインスピレーションから15点の作品を展示した。「安芸津から世界を覗く」をテーマに、古民家の天井の木部材から釣り糸によって吊るし、手前を安芸津の作品、奥を世界各国の作品とすることで立体的な体験にしていくことを試みた。安芸津の寺社仏閣、町に現れる電線、夕日を反射する海の風景など様々な安芸津の場面を描き、他国ならではの色彩感覚を持って表現したと言う。「例えば電線はヨーロッパの風景では当たり前ではありません。電線は、町が続いていくような期待感をもたらし、安芸津の瀬戸内ならではの地形がつくる町の連続的な風景のガイドラインです。様々な時代の建物、風景が連続してく様子は安芸津の面白い風景の1つとして表現した。」と作者は言う。今後の安芸津の風景は益々様々な時代のモノ・コトが混ざり合っていくだろう。その歴史性がいかに残され、時には肯定的に更新されていくかが鍵となる。

2023

クライアント
ArchTank 林恭正

アートディレクター
吉崎努

展示作家
Barbora Žižková(チェコ:プラハ)
Antonin Srp(チェコ:プラハ)

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