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石川県を代表する工芸のひとつ、九谷焼。小松市・能美市が共同して2019年から今年で4回目の開催となった「九谷焼の祭典 KUTANism」と同時開催する『九谷の道具展』の、ロゴデザインをはじめとする展示空間のクリエイティブディレクション、デザイン制作を手がけた。建築家 隈研吾氏が設計した小松市セラボクタニを舞台に、九谷焼の制作過程でつかわれる『道具』に着目した展示TOOLでは、5 のセグメントに分けた展示構成となっている。九谷焼の「道具」をフォーカスするために展示内容に華美な装飾は必要ないと考え、床の矢印に沿った形で「石・土・形・窯・絵」 の5パートに分けた工程を、器と共に追いかけながら「九谷焼の旅」を体験できるような展示構成とした。入口を入ると、セラボクタニの床に記された矢印を追っていき、大人にとっては教養としての九谷焼、子供にとっては矢印を追いかけるワクワクを演出。5つのセグメントを追って展示を進んでいくと、すっかり長い旅を終えたような気分になり、最後にはロゴマークにあった5つの三角形の意味が分かるようにデザインの仕掛けを織り交ぜた。九谷焼には九谷五彩といわれる絵付けに使われる5色の色があり、セラボクタニは内装が「土」にフォーカスされた黄土色であるため、五彩色の中でも捕色ともいえる「紺青色」を選定し、各セグメントが一目で認識できるようにデザイン。
2022
クライアント
株式会社ノエチカ
主催
小松市
展示計画ディレクション
吉崎努
デザイナー
吉崎努
施工
株式会社宝来社
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