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2025
クライアント
シューペルブリアン株式会社(ArchTank)
設計
林恭正+横尾周(ArchTank)
サインデザイナー/フォトグラファー
吉崎努(MiKS)
広島市八丁堀に位置するシューペルブリアン株式会社のオフィスは、就労支援と人材派遣事業を担う本社オフィスの新フロア計画として、建築設計事務所ArchTank(林恭正+横尾周)が手掛けました。コロナ禍を経て、働く環境の再定義を目指し、就労支援を受ける人々とスタッフが共に働き、自然に交流する場としてデザインされています。中央のリビングのような共有空間は、“agora(広場)”のように偶発的な対話と協働を促す設計が特徴です。
MiKSは本プロジェクトにおいて、オフィス空間を彩りナビゲーションする、サインデザインを担当しました。デザインコンセプトは、オフィスを構成するアルミフレームの可変型ユニットと調和するよう、金属感のあるテクスチャとプラダン(ダンパネ)を組み合わせたものにしています。空間は、アルミフレームによる4つユニットでブロックが分けられており、それぞれに旗印のようなサイン構成を採用することで明確なナビゲーションを演出するよう意識しました。
印刷ブース、ハドルブース、カフェブースなど、各エリアを象徴するシンボルマークを掲げ、シンプルかつ普遍的なアイコンデザインを使用することで、空間に自然に馴染みながらも視認性の高いナビゲーションを実現しました。
撮影においては、複数の素材や色が存在するオフィス空間を、一つの統一されたビジュアルとしてまとめ上げることをテーマに掲げました。アルミフレーム、プラダン、木材、金属といった異なる素材のテクスチャを丁寧に捉え、建築そのものが持つ空間の広がりと繋がりを強調しています。光の差し込み具合や反射を利用し、素材が持つ特有の質感を引き出しながら、調和の取れた空間の連続性を表現しました。
サインデザインと撮影を通じて、空間の持つ透明性と機能美を引き出し、現代の“agora”としての役割を視覚的に表現しました。働く人々の日常を支えると共に、訪れる人々にも心地よい体験が生まれることを願っています。
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